製作工程
製作工程
好みのペンキットを用意します。
- 万年筆、ボールペン、練習用、豪華版などの様々なキットが用意されています。最初は練習用の安価なキットで作るのがいいでしょう。
キット、パーツ、工具などはペンキット・ショップに各種用意されています。
軸にする素材を選びます
- 硬くて緻密な木が使われます。最初は安価な木で練習して、腕が上がったら、銘木と呼ばれる木の中から、好みの木目を選びましょう。
特に瘤の部分の杢は珍重されるので、美しいですが高価です。
材料をカットします
- ペン用にカットされた角材もありますが、帯鋸が用意できるようでしたら、是非とも身近にある木材を試してください。
正確に四方が直角に切られていると、後の加工が楽です。
四角く加工された角材を、必要な長さにカットします
パイプ径に合わせた穴を開けます。
- 7mm~13mmくらいまで、キットのサイズに合わせて、ドリルを用意し、素材に穴を開けます。ボール盤であける場合は万力で材料を垂直に立てる必要がありますので、図のようなジグが必要になります。
穴が貫通するときに、刃が食い込んで素材を割ってしまうことがあります。貫通する手前では送り速度をうんと遅くしてあけましょう。
また、ドリルの刃先が食い込まないように、刃先を殺しておくのも有効です。
真鍮パイプを素材の中に接着します。
- 接着するには、エポキシ系か、シアノアクリレート系の接着剤を使います。エポキシのほうが失敗する確立は少ないです。
ドリルで穴を開けるときに、あまりにぴったりにしておくと、接着剤の入る余地がなくなり、また挿入するのが困難になる事があります。
パイプの接着面をサンドペーパーで荒らしておくと、接着がより強力になります。
木口を直角に削ります。
- 木口を直角にするのは、金属装飾との間に隙間が出来ないためです。
少しでも曲っていると、隙間が出来てしまいます。
図のように、ディスクサンダーで削る方法と、バレルトリマーと呼ばれるエンドミルで削る方法があります。
ブッシングを使って旋盤にセットします。
- キットによって使うブッシングも異なってきます。完成させるべき姿は決まっていると思われますので、それに合ったブッシングを使ってください。ブッシングがない場合は、作るか、何らかの方法で測りながら削ってゆかねばなりません。
バイトで削ります。
- ペンターニングの最も楽しいところですが、刃物がよく研げてないと、材料を傷つけてしまうこともあります。通常3種類くらいのバイトを揃えておくと良いでしょう。
高速で回転していますので、安全のためにゴグルを使用し、削る時は細心の注意が必要です。
綺麗に所定の径に仕上げるには、練習が必要です。
サンドペーパーで仕上げます。
- 回転している素材に、サンドペーパーを当てるだけで、磨けるので大変楽です。磨き過ぎないように注意が必要です。バイトで削るときに仕上げ白を残しておくといいでしょう。
400番から15000番まで仕上げると、ピッカピカになります。
好みにより塗装します。
- ペーパー仕上げのままでも、素地の肌触りがよく美しいのですが、汚れます。特に薄い色の木は汚れが目立ちますので、フィニッシュをします。
ワックス、オイルによるフィニッシュが簡単です。
時間をかけてシェラックで仕上げると、大変美しく長持ちします。
その他、シアノアクリレートによる仕上げ方もあります。
金属パーツを組み立てます。
- 金属パーツは、万年筆、ボールペンなど、使用するキットによって組み立て方が変わります。それぞれの説明書をよく読んで組み立てます。
ほとんどは圧入しますので、万力か専用のプレスを使うといいでしょう。
もし、間違って組み立てた場合は、バラして再度組み立てますが、バラスための工具キットもあります。
出来上がり!
- 完成しました! 自分が作ったものとは思えないでしょう?
プレゼントにする場合は、ケースに入れましょう。